大学進学に必要な資格・試験
アメリカ、カナダの大学には学校別の入学試験がありません。IB Diploma Programme の資格や、SAT(Scholastic Assessment Test) の得点結果が大学入学の判定基準となります。それに加えて、高校在学中の成績も非常に重要な要素となるので、いずれも高い成績評価を目指す必要があります。
他にも AP,TOEFL iBT,ACT(American College Test Program)などの資格や試験があります。高校在学中のできるだけ早い段階で取得する資格や受験するテストを決めて、大学の進学に備えることが大切です。
※IB Programme や AP の取得を卒業の必須条件としている高校があります。
こんな資格や試験があります
SSAT
SSAT(Secondary School Admission Test)はアメリカの SSAT Board が運営する全米共通の学力試験です。アメリカ、カナダの私立中学・高校へ入学する際に必要とされる場合があります。日本では東京、名古屋のインターナショナルスクールで受験できます。テストは Verbal、Math、Reading の3科目と Writing で構成。レベルは3段階あり、高校入学の場合は Upper を受験します。
TOEFL iBT
TOEFL(Test of English as a Foreign Language)テストはアメリカ、カナダ、オーストラリアなどの高校、大学、大学院、専門学校に入学を希望する英語を母国語としない外国人留学生が受験します。各教育機関で使用される教材の内容を理解することができるか、そのために必要な英語力の有無を査定します。テストは多様な分野から出題されますが、各分野の専門知識や能力は必要としません。あくまで英語をどれだけ使えるかを測る内容となっています。
公式ウェブサイト:http://www.ets.org/toefl
SAT
SAT(Scholastic Assessment Test)は1926年から非営利の民間企業College Board 社が運営する全米大学入学共通試験です。Critical reading、Writing、Mathematic の3科目で構成されていて各科目800点満点、3科目合計で2400点満点となります。
公式ウェブサイト:http://sat.collegeboard.org/home
IB Programme
IB(International Baccalaureate)プログラムとは、スイスのジュネーブに本部を置く非営利組織、国際バカロレア機構(IBO)が提供する教育プログラムです。3~10歳を対象とするPYP(Primary Years Programme)、11~16歳を対象とするMYP(Middle Years Programme)、高等学校の最終2学年を対象とするDP(Diploma Programme)があります。DPのカリキュラムを修了し、統一試験に合格することでディプロマ資格を取得、つまり大学入学資格を得ることができます。
公式ウェブサイト:http://ibo.org/
AP
AP(Advanced Placement)とは、学業成績優秀な高校生が在学中に大学の単位を取得することができるクラスです。実際に単位を取得するには、まず秋の新学期からAPクラスを受講して、翌年5月にCollege Board社が実施するAP Exam(AP試験)を受験する必要があります。アメリカの公立、私立高校ではAPをカリキュラムとして取り入れているところが多くあります。
公式ウェブサイト:http://apstudent.collegeboard.org/