まずは TOEFL Junior で英語力をためす
アメリカ・カナダのボーディングスクールへ留学を考えている中学生・高校生の方には、まず TOEFL Junior の受験をおすすめしています。TOEFL Junior の得点結果は、面接とあわせて入学希望者の「英語力」を確認するための重要な「ものさし」です。多くのボーディングスクールで、合否を判断する有力な材料の一つとして利用されています。
難関校に入学申請するとき、よく提出をもとめられるのが「英語力」と「数学力」をはかる SSAT の得点結果です。中には90%近い得点を必要とするボーディングスクールもあり、英語の得点が伸びにくい留学生には高いハードルとなっています。
どのテストを受験する必要があるか、入学条件は各学校のウェブサイトやパンフレットで確認できます。留意点として、ボーディングスクールは入学条件について、交渉次第で比較的柔軟に対応してくれます。とくに留学生に対してはその傾向が強いです。たとえば SSAT のスコアが必要と書かれていても、日本の学校での成績と TOEFL Junior のスコアを提出して、面接を受ければ合格となるケースもあります。
いずれの試験も留学手続きをはじめる3~6ヶ月前までに前もって受験していただくと、学校との交渉や入学申請手続がスムーズにすすみます。
中学・高校留学に必要な3つの試験
TOEFL Jr.
TOEFL Jr. はアメリカ、カナダ、オーストラリアなどの中学、高校(7~10年生)に入学を希望する中学生と高校生(おもに中学1年~高校1年生)が受験します。もし留学先で高校11~12年生に入学を希望する場合は、TOEFL iBT の受験が必要になります。11~12年生は大学進学に向けたカリキュラムが中心となるので、現地のネイティブの学生と同じレベルの英語力がもとめられるからです。
公式ウェブサイト:http://gc-t.jp/toefljunior/
テスト内容
テストは4択のマークシート方式で、満点は900点です。すべて英語で出題されます。日本語の解説はありません。問題は学校生活や日常生活の様々なシチュエーションを想定した内容となっています。
まずは650点以上を目指す
大まかな目安として、650点以上とれれば、アメリカ・カナダのボーディングスクールへ留学するために必要な最低限の英語力は「ある」と判断できます。英語力が高ければ高いほど、留学先として選べる学校もグンと増えるので、より高い得点を目指しましょう。
関連情報
TOEFL iBT
TOEFL iBT(Internet-based Test=インターネット版TOEFLテスト)はアメリカ、カナダ、オーストラリアなどの高校、大学、大学院、専門学校に入学を希望する留学生が受験します。各学校で使用する教材の内容を理解できるか、そのために必要な英語力が備わっているかをはかります。テストは多様な分野から出題されますが、各分野の専門知識や能力は必要としません。あくまで英語をどれだけ使いこなせるかをはかる内容となっています。ボーディングスクールへ留学する場合でも、11~12年生への入学を希望するのであれば、この TOEFL iBT を受験する必要があります。
公式ウェブサイト:http://www.ets.org/jp/toefl
SSAT
SSAT(Secondary School Admission Test)はアメリカの SSAT Board が運営する全米共通の学力試験です。アメリカ・カナダの私立中学・高校へ入学を希望する学生が受験します。SSATの得点結果を必要としない学校も多くあり、必須の試験ではありません。いわゆる難関校ほど、このSSATの得点結果をもとめる傾向にあります。
日本では東京、名古屋のインターナショナルスクールで受験できます。テストは Verbal(文法)、Reading(読解)、Math(数学) の3科目と Writing(作文) で構成。レベルは3段階あり、ボーディングスクールへの留学を希望する場合は通常 Upper を受験します。
公式ウェブサイト:http://www.ssat.org/