重視されるのは専門知識と社会経験
アメリカの中学、高校教師の最終学歴は、4年制大学卒(学士)が60%、修士課程修了(MA, MS, SMA, MBA)が25%、博士課程修了(Ph.D. Ed.D. など)が15%となっています。大きな特徴としては、教育以外の様々な職務経験をもつ教師が数多くいることです。急速に変化する社会情勢やグローバル化する世界で活躍する人材を育成するためには、多彩な経験を持つ指導者が必要とされるためです。
欧米の社会では学生時代にできるだけ社会との関わり合いを持ち、地域社会の人々をはじめとする多くの人々とコミュニケーションを図り、良好な人間関係を構築する。これが一般的な常識となっています。学問は社会で役に立ってこそ意味がある、それが教育の基本と考えられているからです。だからこそ、学生時代には学習分野のみならず、最も身近な地域社会で様々な活動を通して見聞を広め、可能な限り実体験を積み、実践能力を養うのです。
この理念や方針に基づき指導をする教職員には経験と高度な専門知識、学識経験が必要になります。そのため先述した様に修士、博士課程を修了した教師や、一般企業などで職務経験を持つなど多彩経歴の教職員を配置しています。