留学先で求められる「能動的」な姿勢
教育「Education」の場においては「Learning」、つまり学ぶことが求められます。「教えてもらう」のではなく、自ら積極的に学ぶ姿勢と意欲を持つことが大切です。
アメリカでは、教育の場において既知の事実を教えることに重点を置きません。もし知りたければ、まずは自分で教科書や参考文献を調べる、それでも分からなければ質問をする。この努力の過程が求められます。そうした過程を経て自分なりの考えをまとめ、更に発展させて新たなアイデアを生み出す、この能力開発が教育の基本なのです。
≪まとめ≫
- まずは自分の力で考える
- 分からなければ調べてみる
- それでも分からなければ質問をする
- 分かったことを自分なりに考えて理解する
- それを基に考え方を発展させて、新たなアイデアを生み出す
留学先の授業は対話中心
授業風景は日本と大きく異なります。学校に行けば先生が懇切丁寧に何でも教えてくれる、という発想は通用しません。学校とはあくまで「学生が先生を利用して自分の知識や能力を向上させていく」場だと考えてください。アメリカ、カナダの私立高校では1クラス平均5~17名、中にはそれ以下の超少人数制の学校もあります。そこでは、先生と学生、また学生同士の対話を中心に授業が進みます。静かに先生の話を聴く、板書をノートにしっかりと書き写す、こんな授業風景を見ることはまずありません。対話にはどしどし参加してください。相手の意見を傾聴しつつ、自らの考えもしっかりと発言する。積極性がなければあっという間にクラスから取り残されてしまいます。また中間、期末といった定期考査が成績評価の大半を占める、ということもありません。日々の学習状況がとても重視されます。
学校の「色」が鮮明
私立高校は学校の教育方針、その目的と目標が明確なので、カリキュラム構成もそれに併せて学校ごとの特徴が強く出ています。大まかにいえば学業、スポーツ、芸術、課外活動、地域コミュニティでの奉仕活動、これらをベースとして教育プログラムは編成されています。