試される順応性、適応力
留学を経験した方からよく聞くこんな声。
言葉、文化、慣習、全てが異なる環境に飛び込む留学。「勉強ができる」だけでは充実した学生生活を送ることはできません。まずはその環境に順応する適応力が求められます。
立ちはだかる壁、差別問題
海外留学では差別的な扱いを受ける場合があります。その原因は言葉の問題、人種の問題、宗教や慣習の違いなど様々な事柄に由来しています。アメリカでは白人、特にWASP(※)の優位性は建国以来の歴史であり、良くも悪くも文化です。差別的な扱いや言動は法律で厳しく禁じられていますが、現実には先生と生徒、生徒間、社会生活などに厳然と存在します。そのような事態に直面した時はその状況を避けて通るのではなく、正々堂々と向き合い言葉をもって関係を作り上げる努力が大切です。
※WASPとは?
White Anglo‐Saxon Protestantの略です。アングロ・サクソン系でプロテスタントの白人を指します。アメリカの大統領は2013年時点で44人誕生しました。その中でWASPの条件を満たしていない大統領は、第35代ジョン・F・ケネディと第44代バラク・H・オバマのみです。これは政治の世界におけるWASP優位性の証左といえるでしょう。
楽しく充実した留学生活を送るには?
留学先では様々な「予期しない出来事」に出会うと思います。そんな時は問題に正面から立ち向かい、自分で考えて、解決することが求められます。それが「自立心」を養い「度胸」に結びついていきます。日頃から自分の考えをしっかりと持ってください。
また、どうしても自分だけでは解決が困難な事態に直面した時は、学校内のアドバイザー、カウンセラー、身近にいる先生など大人に相談を持ちかけて助言を得ることが大切です。早く自分の中のもやもやを解決し、気持ちを軽くすることで充実した留学生活を送ることが出来ます。
もし自分の希望や意見が伝えにくい時は、留学専門職員にメールや電話でお知らせください。わたしたちが学校側と十分に話し合いますのでご安心ください。
アメリカやカナダでは相談を持ちかければすぐに対応する文化が根付いていますので、気軽に話しかけることをおすすめします。人間同士話し合えば解決できないことはありません。積極的・能動的に活動して、学生生活をエンジョイすることが留学を成功さる大切なポイントです。臆せず何でも、誰にでも、質問や相談をすることで毎日の留学生活が充実して楽しくなります。あなたには海外に留学するだけの度胸と能力が備わっているのですから――初心を忘れずに!
相談する時は自分の意思をハッキリと
相談や話し合いの場で答えを濁したり、曖昧な表現は×
自分の考えを率直に伝えるようにしてください。「Yes」か「No」がはっきりしない曖昧な答え方は、結果として自分の信用に傷をつけます。どちらか分からない、判断が付かない時は「分かりません」と明確にに返答することが大切です。
他者から信用を得て、信頼関係を築くことが大切なのは万国共通です。学校でもクラスの皆に認められて信頼を勝ち取れば、楽しい留学生活を送ることができます。アメリカやカナダでは、ある意味日本以上に信頼関係を重要視します。相手に不信感を持たせるような話し方をしないように気をつけてください。「相手を傷つけてしまうのでは?」と考えてその場しのぎの返事をしたり、曖昧に答えたりするのはまずいやり方です。相手の目を見てしっかりと自分の意思で明確に受け答えすることが大切です。