学校の面倒見はいいの?
面倒見のよさを支える「少人数クラス」と「先生の数」
中学生・高校生の留学は楽しいことばかりではなく、悩みがつきものです。友だちができない、英語がうまく話せない、予習・復習・宿題・課題に課外活動……やることが多すぎてもうイヤだ!日本に帰りたい。留学をして2~3ヶ月間、環境になれるまではストレスを抱えてしまいがちです。
そんな時頼りになるのがアドバイザー役の先生たち。私立校では5~6人の生徒に対して先生が1人ついてサポートしてくれます。勉強だけでなく友だち関係やプライベートなことまで、何でも相談にのってくれる心強い存在です。
ボーディングスクールでは、先生が両親ならぬ「寮親 (Dorm Parents)」として寮やキャンパス内に住んで、いつでも生徒をヘルプできるように準備をしています。先生は大好きな生徒たちが元気よく学んで楽しい学校生活を送り、すくすくと成長することを願っています。悩みがあるなら遠慮せずにどんどん相談してみましょう。
こうした面倒見のよさを支えているのはなにか。一つは「少人数クラス」です。アメリカ・カナダのボーディングスクールは少人数クラスを徹底していて、1クラスの人数が10名以下もめずらくしありません。逆に、20名以上の学校はほとんど見かけない、というほどです。少人数クラスのメリットは、なんといっても一人ひとりの生徒に対する注目度が高くなること。ディスカッション中心の授業や、個別指導・グループ指導は、少人数クラスだからこそできるのです。
面倒見のよさを支えるもう一つは「先生の数」です。先生と生徒の平均的な比率は1:5~1:7。全校生徒100人の学校であれば、15~20人の先生がいる計算になります。この「先生の数」が「少人数クラス」を実現し、ひいては面倒見のよさを支えているのです。
予習なしでは対応不可能?対話と議論の最前線
たとえば歴史。「いつ、なにがあったか?」を答えるだけなら年表を暗記すればこと足りますが、いきさつやくわしい内容、その後の歴史にどんな影響をあたえたかなど――暗記するだけではとても対応できない質問にパッと答えられますか?
欧米のボーディングスクールでは「ものごとの過程」や「あなたはどう考えるか?」をあらゆる科目・場面で問われます。だから授業は先生の話を静かに聴く講義形式ではなく、先生と生徒、あるいは生徒同士の対話と議論を中心に進みます。その輪に参加するには、あらかじめの予習が不可欠。しっかりと内容を理解して自分の考えをまとめておきましょう。また、自分の意見に対する質問・疑問に答えるために、あらかじめ「なにを聞かれるか?」「どう答えるか?」を整理して考えておく必要もあります。もとめられるのは知識と理解力、そしてコミュニケーション能力 (Commnunication) です。
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